VONNOS
Contemporary Dance Company
ベル / Bell
写真|金子愛帆
Von・noズは、2018年に発表した初の長編作品の書き換えを行います。
原点に立ち返り、ひとつの活動体として描きたいことはどんなことであったかを話しながら、再構築しました。
当時私たちは、テーマを決めてそれを表現する為に作品をつくることに疑問を抱いており、表現内容よりも、
振付にして語る方法や手段を大切にして創り上げた。
この作品の創作方法は、絵画の技法でいうとフロッタージュに近い。
フロッタージュとは、フランス語で「こする」を意味するfrotterに由来する。
木、石、硬貨など、表面がでこぼこした物の上に紙を置き、鉛筆などでこすると、その表面のでこぼこが模様となって、紙に写し取られる。
この作品に散りばめられている振付は、一つのテーマから生まれたものではない。
人が日々色々なことを考え、感じ、行動しているのと同じように、さまざまな動機から動きが出来上がっている。
これらを組み合わせて出来上がったダンスを、観る人それぞれの感覚で表面をこすってみた時に、私たちも予期しない
景色が浮かび上がるかもしれない。
人間の生活空間にある、行動・感情・気配・感覚、目に見えるものと見えないもの、全ての話。
物語をあらかじめ用意せずに、振付を組み合わせて生まれた物語です。
振付・構成・出演|上村有紀 久保佳絵
出演|甲斐ひろな 黒田勇 中川絢音 (水中めがね∞) 中村駿 山口将太朗
振付アシスタント|仁田晶凱
スタイリスト|佳乃
初演
▼ダンスショーケース「吉祥寺ダンスリライトvol.2」
2021年3月20日~3月21日 吉祥寺シアター
出演(五十音順)|スペースノットブランク 浜田純平 Von・noズ 妖精大図鑑
総合ディレクター・『笑う額縁』振付・構成・演出|北尾 亘(Baobab)
舞台監督|河内 崇
照明|中山奈美
照明操作|古矢涼子
音響|相川 貴
宣伝美術|阿部太一(TAICHI ABE DESIGN INC.)
主催・企画製作|吉祥寺シアター(公益財団法人武蔵野文化事業団)
協力|ゴーチ・ブラザーズ、Baobab